2015年6月22日月曜日

北海道砂川市 一家五人死傷の交通事故 (2)

 動画から車両の速さを求める方法です。基本的には「ある距離」を「通過するのにかかった時間」がわかれば

速さ=距離/時間

の関係から速さを求めることができます。

 車両が、進入側基準となる位置(図1の青パネル位置)から

 【図1】

 進行し(図2)

【図2】

脱出側基準となる位置(図3の赤パネル位置)まで



【図3】


進むのに要した時間「T[秒]」と、進入側基準位置と脱出側基準位置の間の距離(図4)「L[メートル]」がわかれば

 【図4】


  車両の速さが求まります。求め方は

 車両の速さ[メートル/秒]=L[メートル]/T[秒]

です。たとえば、基準位置の間隔が30[メートル]で、車両が通過するのにかかった時間が2[秒]であれば、車両の速さは30/2=15[メートル/秒]=54[キロメートル/時]となります。

  下の動画は、テレビニュースで放送された防犯カメラの映像から、二台の車両が通過する部分を切り出したものです。





 目印となる位置として、中央分離帯に立っている二本のポールが利用できます。ただし、カメラから見ると、車両はポールよりも遠い位置を走行しているので、ポール間の距離をそのまま車両が通過した距離とはできません。

 次回は距離の補正について説明します。

・「北海道砂川市 一家五人死傷の交通事故(3)」に続く


http://交通事故鑑定.jp

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